◆ 「QOLプロモーションフォーラム」の開催報告

 第2回大阪市立大学生活科学研究科QOLプロモーションフォーラム
      ―QOLプロモーター育成による地域活性化―

    ■ 概 要

      大阪市立大学生活科学部では、食品栄養・居住環境・人間福祉の3学科が各領域の専門職を育ててきました。しかしながら、地域生活の質的向上を図るには、専門職がそれぞれの領域を越えて連携し地域住民と協働して取り組むことが必要になってきています。本学部では、従来のスペシャリスト養成に加えて、生活問題を総合的に把握する能力を有する専門職の養成を平成17年度から始めました。18年度も地元の住吉区を中心に、住民の方々の子育てや高齢者介護に学生と教員が協力したり、障害を持つ方々の声を直接拾い上げる活動を展開したりしました。

      平成19年3月3日(土)、大阪市立大学学術情報センター文化交流室において、第2回 大阪市立大学生活科学研究科QOLプロモーションフォーラムを大阪市立大学都市問題研究報告会と同時に開催し、1年間の活動の様子を下記のようなプログラムで報告しました。

  • 1. 講  演

    「地域における回想法の展開」 13:00〜13:50
       講師:野村豊子氏(岩手県立大学・社会福祉学部教授)

  • 2. 研究発表

    「伝統的空間を利用した回想法による認知症の進行防止・改善と地域活性化への今後の展開 −都市問題研究の成果とQOLプロモーター育成」
       14:00〜14:50(司会 生活科学研究科教授 曽根良昭)

     私達は、大阪市立大学都市問題研究により、大阪市立弘済院の中に設置しました“懐かしの間”と住まいのミュージアムを利用して、認知症の方・その家族の方々とグループ回想を核とした活動を行なってまいりました。この研究発表で私達が行なってきたこと、その成果、今後の展開を、教員と回想法に係わったGP学生が報告しました。

  • 3. 活動報告

    「平成18年度 GPプログラムによる地域活性化の取り組みについて」
                                       15:00〜16:00

  • 障害者問題取り組みグループの活動報告
           (司会 生活科学研究科助教授 三浦 研)

     おいしさや栄養(食品)だけでなく、インテリアの雰囲気(居住)、対人関係(接し方・福祉)など、生活科学部3学科の専門領域のオーバーラップする場面として、本グループは食事場面を平成18年度の演習テーマに設定しました。食事提供方法の異なる高齢者施設の現場体験を通して3学科の専門領域からQOL向上についてディスカッションする演習、介護食を実際に皆で食べる演習、食事を美味しく見せるライティングの方法を照明デザイナーに聴く演習、一流シェフがディナーでどのような工夫を施しているか学ぶ演習など、フィールドでの体験から食事場面のQOLについて議論を重ねました。

  • こどもグループの活動報告
           (司会 生活科学研究科助教授 春木 敏)

      "健やかな子どもたちの育ち"をねがって住吉区の子育て支援活動に取組んでいる"ひよこクラブ"の活動者と協同し,幼児を育てている若いお母さんたちに「毎日の食事づくり」講座を開催しました。フォーカスグループインタビューとカメラによる親子の食事診断よりニーズアセスメントし,ニューファミリーの家庭の食生活プランをたてました。まずは,参加学生自身が食事チェックと食事改善,クッキングトレーニング。プロモーターとしてのスキルを身につけ,講座では,アシスタントとして活躍しました。参加したお母さんたちの楽しそうな笑顔に,学生たちは,QOLプロモーターとしての自覚をもつことができました。