◆ 参加者・参加グループの声

(1) 美智子のこんな話 (岸田 美智子)

QOL(生活の質)プロモーター養成による地域活性化事業がスタートしました

  大阪市立大学は、住吉区にあり、生活科学研究科の堀先生は、「まいど」のスタート時期から運営委員をお願いしています。そんな経緯から今回、生活科学研究科の先生たちが新しい試みの事業を試行されることになりました。
  この事業は、文部科学省が大学教育改革の促進を目的として、各大学が取り組み、教育プロジェクトの中から特色ある優れた取り組みとして選定されました。それがこのQOLプロモーター育成による地域活性化プロジェクトです。この取り組みは、生活上の一つの問題を今までの枠をとっぱらった新しい専門家のネットワークを作り、解決していこうという試みです。例えば、障害者問題を今までのように人間福祉学科だけで捉えていくのでなく、食品栄養化学科(健康)や居住環境学科(環境)などの面からも連携してその解決策を具体的に考えていくものです。

  この事業のワークショップが11月26日にあり、岸田も話題提供者として参加してきました。この日の進め方は岸田も含めた話題提供者3名が発言した後、グループにわかれ、参加者全員が一人ずつ今、一番生活上で問題を感じている事を選び、QOLプロモーションからみた解決策(シート)に書き込んでいきました。このシートには、(どこ)で(だれ)が(なに)で困っている場面という書き込みの欄があり、その下に具体的な場面を絵に描いていきます。このシートには記入者の名前は書きません。この出来あがった全員のシートを壁に貼り、参加者全員で一人五つまでを選んで、シールを貼っていきます。
  その後、このシールが多い順に7番目まで選びました。そして、この7枚のシートの問題を一つずつ各グループに持ち帰り話し合って、その解決策を、またこのシートの形式に書き込んでいき、それをもって今度はみんなの前で発表し合いました。

  私のグループで持ち帰ったテーマは、介助者なしでの電動車いすで移動中に放置自転車があり、身動き出来なくなったという問題でした。この間題について私たちのグループでは、いろいろ話し合った結果、三つの解決策が出てきました。
  その一つ目は、有料駐輪場を廃止して、無料で置いてもらえる場所を提供する。二つ目は、自転車ボランティアを組織し、駅や銀行、商店街などの人の集まる所に配置して、常に監視してもらう。これは元気な高齢者の活動作りにも、有効的に作用するのではないかということでした。三つ目は、放置自転車を見つけて処理した人には、ハッピーマナーポイントがもらえ、このポイントを集めると、何か得点がもらえるようなポイント制にしたらどうか。という三つの案が出ました。いずれの案も有効的で明日からでも取り組めそうな解決策だと思いました。
  私のグループは人間福祉学科、食品栄養化学科と居住環境学科の学生などがおられたので、障害者が地域で生きていくときの問題を、この他にも話し合うことが出来ました。

  私は、このプロジェクトに今後も関わっていきながら、地域での自立生活のQOLが本当に人所施設より、良いものになっているかを考えていきたいと思っています。
  最近、とくに自立生括は実場出来たが、日中、活動が楽しくないとか、外出をほとんどせずにパソコンだけとか、自己決定・自己選択は良いのですが、栄養や病気の知識を知らないまま、かたよった食生暗などで太ってしまい、動きづらくなり、介助が必要になったり、引越しを考えなければならない状態になったりして、QOLが悪くなってしまう問題は、今後増えていくような恐れを感じます。このような状況を変えていくためにも、このプロジェクトが有効的ではないかと思います。

○連絡先○
連絡先 社会福祉法人あいえる協会
自立生活センター・MY−DO〜まいど〜
住 所 〒558−0002
大阪市住吉区長屠酉1−9−12キミハウス1階
電 話 O6−6609−3133
FAX 06−6609−3210
e−mail cll-mydo@jasmine.ocn.ne.jp

出典:「サロン・あべの」機関紙No.234(2005.12.17)p.10−11.